「慶應義塾図書館貴重書展示会」は、慶應義塾図書館が所蔵する数ある貴重書を毎回テーマに沿って展示し一般の方々に公開しております。毎年多くの来場者にお越しいただき今年で第35回を迎えます。
第35回となる今年は、慶應義塾図書館が所蔵する室町時代末期から江戸時代前期にかけての“奈良絵本・絵巻”と呼ばれる豪華な絵本や絵巻を展示します。奈良絵本・絵巻とは、室町時代後期から江戸時代中期にかけて制作された、豪華な手作り・手彩色の絵本や絵巻のことです。そこには、動物や鳥、虫たちが多く描かれていますが、その描き方は、さまざまです。彼らは、物語本文において会話をしていますので、絵も擬人化されることがあります。どのように擬人化しているのかは、作品によって異なっていて、それらを比較すると、現代の日本文化に通じる絵も出てきます。さらに、鬼や天狗たちの姿も、バラエティーに富んでいます。今回の展示では、これらのおもしろい絵を数多く公開するとともに、これらの作品が、いつ、誰によって、どのように制作されたかを明らかにします。
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