丸善雄松堂

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2025.1.17

丸善雄松堂と立命館大学は英文特化型学術出版 (University Press of Ritsumeikan)の取り組み第一弾書籍を2025年1月に電子版、冊子版で出版

丸善雄松堂株式会社(本社:東京都中央区、代表者:代表取締役 矢野正也/以下:丸善雄松堂)と立命館大学(京都府京都市中京区、 学長: 仲谷善雄)は、2023年12月に締結した包括連携協定の取組で開始した英文特化型学術出版(University Press of Ritsumeikan, /以下:UPR)の第一弾として、「A Delicious History of Kyoto: The Geographical History of Restaurant Culture in Japan’s Former Capital(原著『おいしい京都学』ミネルヴァ書房刊、2022年)を2025年1月に電子版、冊子版で出版し、国際的に流通させることを開始いたします。

【背景】

丸善雄松堂と立命館大学は学術成果とまなび、社会、世界をつないでいくということに対して、進むべき方向性が一致していることを確認し合い、2023年12月に包括連携協定を締結いたしました。
包括連携協定の取り組みのなか、立命館大学の学術研究成果の世界発信の具体的な取り組みとして、UPRを開始しています。本取組では、論文投稿と共に学術研究成果の発信には欠かせない、書籍出版に着目した新たな枠組みを検討しています。
これまで、多くの人文社会科学の研究成果は日本語の書籍として出版され、社会へと還元されてきましたが、言語の壁があり、世界からの十分にアクセスがされていない状況があります。その中で、日本から高度な論文をはじめとする知的資産を世界へ発信している立命館大学、海外出版社とのネットワークを有する丸善雄松堂、270年以上の歴史を持ちドイツのベルリンに本社を置き世界的な出版・流通を担う学術出版社De Gruyterの3者で契約を結び、出版体制および海外流通網へのアクセス体制を構築しました。

【概要】

UPRの第1弾の書籍として「A Delicious History of Kyoto: The Geographical History of Restaurant Culture in Japan’s Former Capital【発行・発売:University Press of Ritsumeikan with the Cooperation of Sciendo (De GruyterPoland Ltd, Warsaw)】 (原著『おいしい京都学』ミネルヴァ書房刊、加藤 政洋〈文学部 地域研究学域〉・河角 直美〈文学部 地域研究学域〉共著、2022年)を2025年1月に電子版、冊子版で出版し、販売・流通を開始いたします。
出版書籍の選書にあたっては、構築した出版体制により、丸善雄松堂のコンサルティングを受け、立命館大学の2,269冊の著書リストから候補書籍を9冊まで絞り込み、De Gruyter社の編集企画部門責任者によるレビューを受け、学内の委員会にて選定を行いました。
また、本書籍においては、日本文化資源デジタル・アーカイブ国際共同研究拠点でもある立命館大学アート・リサーチセンターが提供する『近代京都オーバーレイマップ』などの立命館大学様が有するデジタル・ヒューマニティーズの学術資源が活用されています。

矢野正也代表取締役社長、仲谷善雄総長
(左より)矢野正也代表取締役社長、仲谷善雄総長

【矢野正也 丸善雄松堂(株) 代表取締役社長のコメント】

 丸善雄松堂は、創業より150年を超え、「まなびのつながりを育む」ブランド方針として掲げ、活動してきております。この度のUPRの取り組みを通し、立命館大学様の持つ日本語で書かれた/日本で作成された書籍や日本をフィールドとする学術成果・学術資源などを、英文出版の形で広く海外の研究者や社会に、届け、伝え、繋げることで、「知を鐙す」というミッションを一層進めてまいります。

【仲谷善雄 学校法人立命館 総長のコメント】

 立命館大学は、学園ビジョンR2030「挑戦をもっと自由に」に基づき、2030年に向けた中期計画「立命館大学チャレンジデザイン」を策定し、社会と共に新たな価値を創造する「次世代研究大学」の実現を目指した取り組みを進めております。この度のUPRを契機に、立命館大学の学術成果や学術資源による価値を世界へ向けて継続的に発信することでオープン・サイエンスを推進し、立命館大学の研究成果が国際的に活用される基盤の構築を目指してまいります。

【今後の展開について】

 立命館大学の学術成果や学術研究資源を世界に向け継続的に発信することで、世界の潜在的な利用者に情報を届け、日本の研究情報、学術研究資源が世界で活用される基盤構築を目指していきます。現在、第2弾の書籍の準備も進めています。
 このほかにも、立命館大学では文部科学省のオープンアクセス加速化事業の採択を受け、学術論文出版社との転換契約や大学独自の論文投稿支援制度であるハイ・インパクトジャーナル投稿支援制度によるゴールドオープンアクセスの推進、機関リポジトリであるR-Cubeを活用した学術論文のグリーンオープンアクセス体制を構築し、学術研究成果の世界への発信力強化に向けた総合的な取り組みを推進していています。
 丸善雄松堂では、国立情報学研究所(NII) 電子リソースデータ共有サービス「電子ブックメタデータ(国内)」と丸善雄松堂の電子図書館プラットフォーム(MeL)との連携を開始しており、研究者や学生が研究、教育、学習に必要な文献情報を、冊子、電子の区別なくワンストップで簡便に検索し、そのままアクセスできる学術情報基盤への取り組みを進めています。日本における学術・研究資料のさらなる発見可能性の向上や利活用、研究教育インフラの発展に貢献していきます。

【参考情報】

●関連プレスリリース
丸善雄松堂と立命館大学が包括連携協定を2023年12月15日締結 ~英文に特化した学術出版の実施・学術成果の世界発信等で連携・協力https://yushodo.maruzen.co.jp/release/20240122/

●立命館大学について https://www.ritsumei.ac.jp/
京都市に所在し、関西3府県に4つのキャンパス(朱雀、衣笠、びわこ・くさつ、大阪いばらき)を持つ、学生数約3万3000人、大学院生数約3700人、16学部21研究科を擁する私立総合大学です。西園寺公望が1869 年に開設した私塾「立命館」を創始とし、その精神を継いだ中川小十郎が1900 年に設立した京都法政学校が前身で、2025年に創立125 周年を迎えます。

● 丸善雄松堂について https://yushodo.maruzen.co.jp/
丸善雄松堂は、大学をはじめとする全国の教育・研究機関への学術資料の提供や学習空間・商空間のプロデュース、図書館など教育機関・文化施設の運営支援等の事業を通じ、150年以上にわたり、日本の教育・科学・文化の発展に貢献してきました。現在、こうした知見をもとに、地域や社会に広がる「まなびのつながり」を育み、人びとの持続的なまなびを促進する環境づくりを支援しています。
※2016年2月に丸善㈱(1869年1月創業)と㈱雄松堂書店は経営統合し、丸善雄松堂㈱になりました。

取材・お問い合わせ

■本件に関する問い合わせ
丸善雄松堂株式会社
担当 : 学術情報ソリューション事業部企画開発統括部
Mail : academicbooks@maruzen.co.jp

■丸善雄松堂株式会社に関する問い合わせ
丸善雄松堂株式会社
担当 : 経営企画部
Mail : ml-mycc@maruzen.co.jp
TEL : 03-6367-6006
FAX : 03-6367-6153

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