丸善雄松堂

連載

2020年06月24日

SDGs100人カイギ Vol.8 世界を変える、“Mottainai”の挑戦。

 

環境問題に興味・関心のある参加者が集結

SDGs100人カイギ」は、こども国連環境会議推進協会(JUNEC)と大日本印刷株式会社、丸善雄松堂株式会社が共同で企画・進行するプロジェクトです。2030年までに本気で世界を「変える」ことを目標として、さまざまな活動をしている「100人の話」を起点に、クロスジャンルで、ゆるやかな人のつながりを生むイベントを開催しています。

6月24日、第8回目として「世界を変える、"Mottainai"の挑戦」をテーマにオンラインイベントを開催しました。日本語の「もったいない」の大切さを世界に伝える「もったいないばあさんプロジェクト」に参画する企業・官公庁より、講談社 海外事業戦略部担当部長の古賀義章さん、環境省 環境再生・資源循環局総務課課長の土居健太郎さん、東京放送(TBS)ホールディングス 経営企画局経営戦略部担当部長の花岡薫さん、株式会社セブン‐イレブン・ジャパン サステナビリティ推進室環境推進担当の矢萩陽子さんにご登壇いただき、それぞれの活動のご紹介を通して、資源を大切にすることや環境の豊かさについて議論を交わしました。

今回は、全国から計87名(Zoom 32名、YouTube Live 40名、講師・スタッフ15名)がご参加くださいました。そのうち約半数が「SDGs100人カイギ」に初めての参加であり、社会人から中高生まで環境問題に興味・関心のあるさまざまな世代・立場の方がオンライン上に集結しました。

社会・世界に広がる「もったいない」精神

イベントの前半では、ゲストスピーカーの皆さんより各々の組織・団体におけるSDGsへの取り組みをご共有いただきました。

まず、古賀さんより、講談社が環境省との共同プロデュースにより進行する「もったいないばあさんプロジェクト」の活動について、講談社の絵本「もったいないばあさん」シリーズが6か国語の吹き替えアニメとしてオンラインで無料配信されるまでの経緯やそこに込められた想いをお話しいただきました。

次に、土居さんより、環境省の「もったいないばあさんプロジェクト」における海外での活動事例をご紹介いただきました。アニメ「もったいないばあさん」を見た海外の子どもたちが「Mottainai」という言葉を連呼する、というお話からは、もったいない精神の普及・定着につながるこのプロジェクトの価値が感じられました。

そして、花岡さんより、TBSテレビにおけるSDGsへの取り組みについて、小学校の授業で子供たちが自ら育てた魚を調理して食べることを通して命の大切さを学ぶ様子を放映するなど、テレビ局ならではの番組を通してのさまざまな工夫をご紹介いただきました。

最後に、セブン-イレブンの矢萩さんより、食品ロス軽減に向けて推進している「エシカルプロジェクト」について、社内の委員会での議論にはじまり、全国展開やCM化など全社をあげてのSDGsへの取り組みにつながるまでの経緯や現在の取り組み状況についてお話しいただきました。

イベントの終わりには、ブレイクアウトルーム機能を使い、任意の参加で感想を共有しました。
登壇者の皆さんのお話を踏まえて様々に意見が交わされ、まなびを深めることができました。

イベントの最後はグラフィックレコーディングでイベントを振り返り

まなびの世界が楽しくなる「知とまなびのイベント」

丸善雄松堂では、年間を通して多彩なテーマで「知とまなびのイベント」を開催しています。これまで知らなかったことに「出会う」こと。その出会いが「もっと学びたい」という気持ちにつながること——皆さんの好きや興味、関心、好奇心などを喚起し、まなびの世界が楽しくなるようなひと時をお届けします。


「知とまなびのイベント」

1869年の創業以来「知とまなび」に寄り添い続ける丸善雄松堂株式会社が主催するイベント。リアル/オンラインに関わらず、幅広い世代が集う多様なまなびの機会の中で多様な価値観が出会い、新しい価値を生み出す場づくりを目指し、環境・コミュニケーション・働き方・芸術ほか多彩なテーマで通年開催。