2021年05月14日
丸善・日本橋店3F内にある古書・貴重書専門店ワールド・アンティーク・ブック・プラザ（WABP）で開催中の特別展示販売「古地図・古書でめぐる想像の世界旅行」（2021年4月12日～5月14日）の様子をご紹介します。
今回は「想像の世界旅行」をテーマに、欧米や日本で製作された数々の古地図や旅行記、浮世絵のほか、地球儀・天球儀やアンティーク雑貨など約100点を展示販売しており、一つ一つ手に取ってその歴史や魅力を感じながら、想像の力で時空を超えた旅をお愉しみいただけます。
店内を覗くと、地図やカメラ、ハガキなど、旅のアイテムが飛び出すアンティークトランクが目に入ります。旅の準備ができたらいざ出発。展示は「日本」「世界」「宇宙」にゆるやかに分かれており、店内を自由に行ったり来たりしながら、棚や机いっぱいに広がる地図や絵をじっくりとご覧ください。
古地図を見比べると、それぞれに描かれる日本図の違いに気がつきます。13世紀にマルコ･ポーロは『東方見聞録』の中で、日本を黄金の国「ジパング」として紹介しました。その姿は、15世紀より地図上に現れていますが、一方で、日本は16世紀にポルトガル人が偶然発見したとされています。当時の人びとの黄金郷への憧れが、誰も見たことのないその姿を地図上に描かせたということなのでしょうか…？気づきや好奇心から、想像の世界に引き込まれていきます。
日本、世界を経て、宇宙の旅へ…。店内中央テーブルの奥側には、地球儀トップメーカー・渡辺教具製作所の地球儀・天球儀が並びます。机上のVRタブレットでは、フランス国立図書館（BnF）が保有する世界屈指の地球儀・天球儀コレクションの中から、アメリカ大陸がなく、日本が「Cipangu」と呼ばれている、現存する世界最古の地球儀「マルティン・べハイムの地球儀」の展示コンテンツを体験することができます。店内設置の地球儀の中にはこの複製も含まれており、リアルとバーチャルの両方から心行くまで堪能できるまたとない機会です。
※展示コンテンツ提供：大日本印刷株式会社DNPミュージアムラボ
店内のショーケースには、19世紀後半から20世紀前半のアンティークジュエリーや、江戸時代後半から末期にかけて作られた櫛・笄（こうがい）、根付などが並び、その模様や造形の美しさに魅了されます。このほか、(株)ゼンリンが所蔵する西洋製の日本古地図を地図柄としたMap Design Brand「古ちず」のグッズや、ロシアの人気ブランドぬいぐるみ「BUDI BASA（ブディーバーサ）」なども特別販売しています。時空を超えた旅の思い出やお土産にいかがでしょうか。
※いずれも数量限定
WABPの特別展示販売では、各回のテーマにあわせて制作した「オリジナル蔵書票」を先着100名様にプレゼントしています。ご来店の記念にぜひお持ちください。
※「オリジナル蔵書票」受け取り方法：当イベントのチラシ、または当Webページや当イベントのDMをスマートフォンなどで店内スタッフにご提示ください。先着順、なくなり次第終了となります。
ヨーロッパが起源の「蔵書票」は、本の見返しに貼ってその持ち主を証明するものですが、しおりとして使う、額に入れて飾るなどして、アンティークのある暮らしを気軽に楽しむことができるほか、コレクションとしても人気があります。WABPでは、ヨーロッパ各国の古書市場から集めた「蔵書票」を数多く取り揃えています。一つ一つデザインや形、素材の異なる、個性あふれるコレクションの中から、お気に入りの1枚を見つけてください。
次回の特別展示販売は『ボタニカル・アート』（2021年6月頃）を予定しています。どうぞお楽しみに。
■ 空間づくり・ディスプレイデザインのご相談
WABP特別企画販売のディスプレイデザインは、長らく書店をはじめとする商空間づくりに携わる丸善雄松堂のショップ・システム・プロデュース事業部が担当しています。商空間における物件開発・立地調査・設計・デザイン・施工・オリジナル什器・店内外ディスプレイなど、地域に根差し、賑わいの拠点となる魅力と集客力のある空間を総合的にプロデュース。時代に合わせた新たな業態の創造をご支援します。どうぞお気軽にご相談ください。
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■ WABPでの撮影のご相談
WABPは東京ロケーションボックスに登録しています。アンティーク特有の空間を映像作品の撮影にご活用ください。
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