2022年01月02日
[DELIVER 32]
2011年の東日本大震災や2016年の熊本地震は、図書館や書店にも大きな被害をもたらした。棚が倒壊し、大部分の図書が落下して破損。復旧にはかなりの時間がかかると思われた。
被害の大きかった図書館では、現場スタッフはもちろん、丸善の支店の営業部員や、ほかの図書館スタッフも総出で支援。破損図書の修復から、より安全で便利な施設をつくるべく、新たなアーカイブ法や整理方法の提案も行なった。
SSP(ショップ・システム・プロデュース)事業部では、災害が起きたらまず丸善側からお客さまに連絡をとる流れができている。「命の危険があるなかでは、本棚の復旧が優先ではないのは当然。連絡を待っていても来ないと思うので、翌日にはこちらから連絡をとって、駆けつけます」
迅速な支援は単に図書館や書店の再開のためだけではなく、自分たちにできることを全力で行なうことで、被災地に一日もはやく日常を取り戻してもらいたいという思いからだった。
2011年(平成23年)