鳥海 不二夫氏(東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻准教授)
日時: 2019.6/27(木) 18:30〜20:00
会場:日比谷図書文化館 B1F 大ホール
定員:200名(参加無料)
囲碁の世界チャンピオンに勝ったAlpha-Goは実は弱いAIと呼ばれている。なぜ人間よりも強いAIが、弱いAIなのか。
今現在存在しているすべてのAIは弱いAIと呼ばれているものである。では、強い AI とはいったいなんなのか。そして、今社会で活躍しているAIとSF映画や小説で見るAI との違いは何なのか。人工知能という言葉がもたらす誤解を解き、今のAI が一体何なのかについて解説する。
講演会レポート
人工知能(AI)とは何か、今現在存在する「弱いAI」と呼ばれる AIの現実や、「強いAI」との違い、これからの人工知能等について、人工知能の歴史を辿りながら豊富な事例とともにお話しいただきました。
また終盤では、人工知能は社会をどう変えるかというお話の中で、「人工知能は怖いものか?」「人工知能によって仕事は無くなるのか?」など、巷で話題の人工知能に対する疑問についても触れられ、人工知能への誤解を丁寧に解いていく盛りだくさんの時間となりました。
参加者の声
ヒトの進化にとって、心理的な交流に基づく文化的発展が大きな役割を果たしているという側面が数多くの例を用いて語られ、私にとっては新鮮な視点でありました。また、本公演だけでなく、質疑応答においても豊富な情報を披露していただき、非常に興味深く楽しめました。(50代)
「AI」という言葉は流行っているが、ほとんどの人は「なんとなく便利なモノ」という程度のイメージしか持っていない。もちろん自分もそうだった。でも、鳥海先生の講演を聞いてようやくわかった。曖昧なのは当然だ。だって、定義されていないのだから。 おかげでようやく「AI」を学ぶスタートラインに立てた気がする。(30代)
文系脳のライターのぼんやりした記事ぐらいしかこれまで読めていなかったため、専門家の言葉で強いAI、弱いAIを整理して説明して頂き、とても分かりやすかったです。囲碁、将棋のたぐいの弱いAIがあまり役に立たないことは何となく理解していましたが、自動運転技術も単純な要素技術で構成されているにすぎないことを知り、一気に理解が進みました。(50代)
まなびのカード
当日ご参加のみなさまから、講演を聞いて考えたこと、感じたことをぎゅっと一言につめこんでいただきました。