丸善雄松堂

2022年07月18日

第4回  宇宙はいかに誕生したのか?~物理学と天文観測によって描く創世記

 

佐藤 勝彦氏(日本学術振興会学術システム研究センター所長)

日時: 2019.7/17(水) 18:30〜20:30
会場:日比谷図書文化館 B1F 大ホール
定員:200名(参加無料)

私たちの住む世界には始まりがあったのだろうか? この疑問は私たち人類の歴史が始まったころからの問いかけである。今日、アインシュタインの相対性理論を始めとする物理学の進歩によって、"無の状態"から生まれた量子宇宙はインフレーションと呼ばれる急激な膨張の後、火の玉宇宙(ビッグバン)として宇宙は生まれたと考えられている。近年数多くの人工衛星の観測や巨大望遠鏡の観測によって、この宇宙創成の理論が裏付けられつつある。ここではインフレーション理論やホーキング博士の業績、最新の観測成果、また新たな重力波を用いた観測計画を紹介する。加えてこれから宇宙はどうなっていくかという未来論も話したい。宇宙の研究は直接的に人間の日々の生活に寄与するものではないが、我々の住んでいるこの世界・宇宙を理解することは、その中での自らの位置を知ることでもあり、人の心を豊かにし、長いスケールで人類の発展に寄与できる。

講演会チラシ[PDF:5488KB]

講演会レポート

現在の最先端の物理学や、天文部の観測によって宇宙の始まりの話がどのように展開されているのか、またこれから宇宙はどうなっていくか等について、宇宙創成の論理や最新の観測成果、重力波を用いた新たな観測計画等とともにご紹介いただきました。
当日は、雨の降るあいにくの天候にもかかわらず、会場は満席の状態となり、時折、柔らかな笑いに包まれる中で、多くの参加者の皆さまと一緒に、まだ見ぬ銀河系の星々のかなたへと想いを馳せました。

参加者の声

宇宙創造からしばらくの間は不透明で見えないんだから観測できるわけないじゃん!とか、これまで勝手に思っていましたが、重力波なら関係ないという少し考えれば分かる事実を知り、とても興味が出てきました。宇宙創造の瞬間の重力波がとらえられるのも時間の問題のような気がしました。(50代)

佐藤先生の「おもしろいんだよ!」という想いがヒシヒシと伝わってきて、それだけで楽しかったです。学校などではそう経験できない、人と人の学び合いを実感しました。(30代)

宇宙では遠くを見ると過去の世界が見えてくる――という言葉に強く引き込まれ、太古からの謎である宇宙の誕生について近年の解明が進む流れに心が躍りました。私たちはブラフマーの奏でる宇宙創成の音色を聴く(見る)ことができるでしょうか。希望に満ちた講演会でした。(40代)

※ご本人の許可を得て掲載しております

まなびのカード

当日ご参加のみなさまから、講演を聞いて考えたこと、感じたことをぎゅっと一言につめこんでいただきました。


執筆者

まなびのつながり編集部

関連する記事・事例

2022年10月31日

第10回 小説とは何か?

2022年10月17日

第9回 「学魔」高山宏が語る、漱石『夢十夜』を十一夜に

2022年10月03日

第8回 身体多様性の時代