寺島 実郎氏((財)日本総合研究所会長、多摩大学学長、一般社団法人寺島文庫 代表理事)
日時: 2019.8/8(木) 18:00〜20:00
会場:日比谷図書文化館 B1F 大ホール
定員:200名(参加無料)
異次元の高齢化社会に向かって「知の再武装」が問われている。特に、ヒトゲノム解読を経た生命科学の進歩、AI(人工知能)・ビックデータの時代に向けて、人間として生きる力の再装備が求められる。デジタル化の時代だからこそ人間としてのアナログな知が求められる構造を語ってみたい。
講演会レポート
データに基づく世界との比較や歴史的推移から見えてくる、日本の置かれる現状や現在の日本産業の埋没感の背後にあるものについて、参加者とともに考えを巡らせ、寺島先生のご著書『ジェトントロジー宣言 「知の再武装」で100歳人生を生き抜く』において展開する問題意識を踏まえ、これからの社会を生きるための「知の再武装とは何か」「なぜ必要か?」等についてお話しいただきました。
また、九段下に構える寺島文庫や、保有する貴重な書籍や文献、写真等について、数々のエピソードをご紹介いただく場面もあり、大変濃密な時間となりました。
参加者の声
ジェロントロジーという言葉の紹介があり、これからの高齢化社会を乗り越えるためには、定年退職した高齢者の潜在能力を大いに活用することの重要性に言及していたのが印象的でした。知の再武装については、個人的に日本人はもっと近現代史を学ぶ必要があると感じました。知的好奇心が喚起させられました。(30代)
生涯学習は大切だ。そのことに異論を唱える人はいないだろう。でも、どうしてそれが大切なのか。それをはっきりと説明できる人がどれだけいるだろう。日本のGDPシェア率、IT革命と工業生産力モデル。様々な視点とデータから語る寺島先生の講演は、危機感すら伴っていた。今ならはっきり言える。生涯学習は必要だ。(30代)
現代日本(人)の実態へのご指摘に、自分自身が保守的になっていることに気付きました。あらゆる情報、事象にアンテナを張り、日本の底上げに少しでも役立てたらと思います。(40代)
まなびのカード
当日ご参加のみなさまから、講演を聞いて考えたこと、感じたことをぎゅっと一言につめこんでいただきました。